今さらだけど、例のSIer退職エントリについて


出典*1

少し前ですが、以下のSIerに関する増田が盛大にバズっていたので、自分が思ったことを書き留めておく。以下、あくまで個人の意見・見解であり、所属する会社とは一切関係ございません。

関連するエントリもいくつかあるが、目に付いたものを以下にピックアップしておく。

毎度のことではあるが、SIerの退職エントリは何でこういうダメなところをあげるものしか出てこないのか。何故、ドロップアウトした後にここがダメだったとか言い出すのか。はっきり言って、関係者に仕返し目的で情報晒しているとしか思えないのだが。20万人月案件は守秘義務あるのでって、そこ気にするなら書かなくていいし、社名晒すのがOKっていう基準も分からない。現職の社員ならNGなのでは。この増田に便乗して、5年目社員やら10年目社員やら何かわらわら出てきたけど、その辺の言及をしてもらいたかったですね。

そんなに書きたければ「Vorkers」にでも書いてください。あそこは記事を見る手続きが面倒なので大事にはならないだろう。それにあれを見るのは他の会社の評価を見たいというより、自分の会社の評価を見ることの方が需要が多い気がする。実際、私も登録したら自分の会社のクチコミを見て「あるある」って思いました。はい、話が脱線しましたよ。

こんなことをつらつら書いていると、この社畜老害スタティックおじさんマジうぜええええって思うだろう。まーどう思われてもいいので、せいぜい頑張ってくれ。あ、ちなみに私はプログラマー定年にはなっていない程度のSIerですよ。(今年でなりますが)
さて、本文を何回か読み返して、そもそもこの話は富士通関係ないですね。結局のところ、希望通りの職種に就けないジョブアンマッチなんて富士通だけの話ではなくて何処にでも存在する事案です。自分が数年経験した狭い価値観だけで、SIerはダメだと嘆いて転職する人の一人でしかないので文の冒頭に「あくまで個人の意見です。」と断り書きを入れてもらいたいですね。(はい、これもあくまで個人の意見に過ぎません)
あと、上でも紹介した「Vorkers」に「富士通」で検索したら退職理由に同じようなこと書いている人がいるからさ、ネタとして投稿するならオリジナリティ出しましょうか。

真面目な話、新卒の配属枠ってどこどこの部は何人という定数が予め決まっているもの。その自動(出身大学とか、成績とか?)で決まる椅子取りゲームに負けたというだけの話。初めの山奥の工場行きを断って代わりに行けるところは、人手不足の炎上プロジェクトぐらいしかなかったのだろう。

ちなみに、自分が新人の時に配属されたのはカスタマーサポートっていうコールセンターみたいなところだ。自分も増田と同じで情報系の院卒だから、バリバリ開発をやるつもりでいたし、会社を選んだのもいわゆるITゼネコンのような多重請負だけでなく、自社開発にも力を入れていたから。それなのにメインの業務と言えば電話とメールでお客さんの質問に回答するっていう、そもそもエンジニアリングなのかこれ?って思うような仕事。だから自分も椅子取りゲームに負けた人間だということ。当然、配属が決まった当日に上司に文句を言ったのを覚えている。それでも、辞めなかったのは同じ部内に新技術(と言ってもWeb系では流行が過ぎた技術ではあるが)に取り組み、プロジェクトに適用するというやりがいを感じさせてくれるチームがあるから。そこで働いてつまらないと思ったら辞めるつもりだった。
そのためには、まずそのチームに入らなければならないが、ただ「仕事がつまらない」と言っているだけでは変わることはできない。だからシャドーワークとしてセミナーや勉強会に参加するとか、普段の仕事では使わないが、PHPでWebアプリを作るとかAndroidアプリを作るとかして、技術に関心があること、自ら研鑽していることをしれっとアピールした。それが功を奏したのか分からないが部の改編に乗じて、そのチームに移ることができたので今はそれ程不満はない。PHPAndroidはその後の仕事で使う機会があったので、その経験も無駄ではなかった。それでも移るまで入社から5年掛かっているので、これに耐えられるかどうかだろう。
特に保守プロジェクトを担当すると移るのが難しくなる。お客さんとの信頼関係が求められる保守プロジェクトでは、付き合いの長い担当者の方がお客さんにとっても安心して仕事を任せることができるため、担当が変わるタイミングが難しくなる。

庇護じゃなくて擁護になるが、カスタマサポートが何の役にも立たなかったかと言えば嘘である。顧客とのコミュニケーションに関しては内製開発しかしてこなかった人たちよりも分かっていると思う。その現場経験は本を読んでも得られないものだから、その点については感謝している。おかげであまりやりたくない顧客対応業務にアサインされることもあるが。

オチはない。20万人月案件はこの話の本質からすれば割とどうでもいいので言及するつもりはない。誤解しないでもらいたいのが、退職が悪いなんて書いていない。キャリアパスから外れた時の選択肢は、その会社を辞めるか、留まるかだろう。その選択肢に正解も不正解もない。自分の場合は、希望する仕事が近くにあったので、現職に留まり社内で移動する方が、転職して希望する仕事に就ける確率より高いと判断しただけのこと。富士通ぐらいの規模であれば、やりたい仕事は何処かにはあるのかもしれないが、そこに行くまでのプロセスがどの程度掛かるかを考えての判断であれば退職は間違った選択ではないだろう。

冒頭でも書いた通り、このエントリはあくまで個人的見解に基づくものであり所属する会社とは一切関係ありません。(つーか、そもそもお前誰よ?って)

追記

さて、もはや熱が冷めてて今さら感あるけどアップするかと思っていたら、こんなエントリがバズっていて、もうここまできたらこれも言及せずにはいられないのだが。

後発の増田くん、どちらも増田だから意識高い系増田くんとでもしておくか、の本文を何回か読みましたが、何が言いたいのかよく分かりません。そう感じるのは、何がやりたくて富士通に入社したのか書かれていないからだと思う。その起点が抜け落ちているため、長々と書かれている文章も胡散臭くなる。胡散臭いと感じてしまうと、富士通からWebベンチャーの転職も一貫性がないなとか粗ばかり見えてくる。むしろ、富士通から地方公務員の方が一貫性あるのでは。
とりあえず大手受けて、富士通に内定貰ったから入社したけど、仕事つまらなかったので転職しましたの方が納得できる。後半に、転職先で苦労するのは転職のツメが甘いと書かれていて、その持論については概ね同意する。ただ、私から言わせれば就職のツメが甘いけど。あと、富士通の内情なんてはっきり言ってどうでもいいですね。程度の差こそあれ、SIerの内情なんて何処でも同じだと思っている。SIerの問題点は先人たちが既に書いているのでggrksで終わりでよい。

知りたいのは以下に関する増田くんの「思慮」なのだが。回りくどいので書籍の引用とかもいりません。

筆者に言わせれば、それは転職のツメが甘いのだ。

現職のどこに不満を持っていて、そのうち、どこが改善の余地があり、妥協するべきであり、次の職で改善を期待するのか、についての思慮が浅い。

強いて言えば、これは現職でも同じことを考えるべきだと思う。転職は手段であり目的ではないでしょう。